まちなか散歩帖

2018年10月09日 お十夜落語

すっとばしてしまったのですが、昨日は「お十夜落語」が西之門町のナノグラフィカでありました。

善光寺さんの行事「十夜会(じゅうやえ)」にあわせて行われている毎年恒例の落語会で、落語を聞き終わると19時頃になって、ちょうど善光寺で法話が始まってみんなで参拝という流れになります。

 


写真:内山温那

 

「十夜会(じゅうやえ)」は善光寺公式サイトによると

十夜会は「この世で十日十夜、善い行いをすることは、仏さまのもとで善い行いを千年することにも勝る」という 『仏説無量寿経(ぶっせつむりょうじゅきょう)』の教えを実践する法要です。

善光寺では、10月5日から10月14日、そして11月5日から11月14日の十日間ずつ、本堂において執り行われます。日本各地のお寺で年中行事として盛んにお参りされている十夜は、季語にもなっていて、信州にゆかりの深い俳人、小林一茶も次のように詠んでいます。

もろもろの愚者も月見る十夜かな

常日頃、善い行いをしたいと思いながらも、なかなか上手くいかないといった経験は我々誰にでもあるでしょう。一茶のいうように、愚者である我々人間は誰しもが未熟で未完成な存在ですから、それは当然のことかもしれません。

しかしそれでも今日という日を健やかにすごせるのは、なぜでしょうか。

今一度自身を見つめ、仏さまの尊さを知り、感謝の気持ちを新たにしていただく。
それこそが、この十夜会法要における「善い行い」に他なりません。
昼間の境内と異なる、ぴりりとした夜分の本堂にぜひお参りください。

ということで行われている行事。

この期間、参道付近にも提灯が飾られて、夜の景色はそれはそれは雰囲気のあるものになります。(提灯ないときも雰囲気はあるのですが)

夜の散歩もおすすめです。